印刷部
本制作に最適な紙の紹介と用紙の選び方を紹介
本制作において用紙選びはとても大切です。
用紙によって仕上りの質感・雰囲気、料金にも影響するからです。
とはいえ用紙といっても種類が多く、初めて本を作る人は迷ってしまうもの。
そこで本記事では、本を制作するために用紙の種類と選び方を紹介します。
用紙の種類
本制作でよく使われる紙の種類について解説します。
文字メインの印刷に最適|上質紙
上質紙は白を基調とした用紙で、主に文字主体の本や報告書などによく使用されます。
安く購入でき、流通量が多いためすぐ出荷されるメリットも。
デメリットはインクを吸ってしまう特性があるため、写真などのカラー印刷時では色が沈みます。
写真が入るページは表面に塗工処理された用紙を選びましょう。
目に優しい|書籍用紙
書籍用紙は淡クリーム色の紙が多く、書籍に適しています。
長時間の読書でも目が疲れにい特徴があります。
写真集のようなツヤツヤした紙と比べると、表現力は劣りますが、読者がマーカーやメモなどをしやすい紙質です。
よく使用される書籍用紙
- クリームキンマリ
- ラフクリーム
- 琥珀(コハク)
写真を多く使用する場合におすすめ|コート紙
コート紙は表面に光沢のある用紙です。
写真などの表現力に優れ、写真集などによく使用されます。
書籍においてはカバーで使用されることが多く、撥水加工(PP処理)を施して耐久性を上げます。
上質紙よりも価格は高いため、多く使用する場合は担当営業に見積依頼しましょう。
質感にこだわる人におすすめ|マット紙
マット紙は表面にマット加工された用紙です。
しっとりとした手触りで、コート紙とは違う高級感があります。
文字・写真共に表現力が高い用紙のため、カタログやパンフレットで多く活用。
落ち着いたデザインでまとめたい人におすすめです。
その他の用紙
上記以外に本や冊子で使用される用紙は以下の3つです。
色上質紙
色付きの上質紙です。
ワンポイントで使用すると、目を引きやすいため表紙や扉で多く使用されます。
ファンシーペーパー
様々な模様や色を持つ用紙です。
個性的な本を作りたい時に、表紙で多く活用されます。
価格が高く、入手困難な用紙もあるため、使用する際はよく担当と相談してください。
クラフト紙
茶色の用紙で、よく封筒で目にする紙です。
ナチュラルな雰囲気の本を作りたい人におすすめ。
本制作における用紙の選び方
用紙を選ぶ際は以下3点を考慮してください。
本(冊子)の内容
本の内容から用紙を選ぶことは大切です。
写真集やイラストが多い | コート紙がおすすめ |
写真以外にもテキストも多い | マット紙がおすすめ |
テキストメインでメモを多くとらせたい | 上質紙がおすすめ |
目に優しい本を作りたい | 書籍用紙がおすすめ |
写真を多く見せたいならコート紙を使用し、写真集のようなイメージでと伝えましょう。
写真以外にテキストや図解なども多いなら、マット紙がおすすめです。
テキストがメインの報告書なら、メモしやすい上質紙が最適。
本を作りたいなら目に優しい書籍用紙を活用しましょう。
本の雰囲気
高級感のある本を作りたいなら、コート紙がおすすめです。
手触りや落ち着いた印象を好むなら、マット紙を使用しましょう。
マット紙はコート紙とは違う高級感があります。
個性全開の本を作りたいなら、ファンシーペーパーがおすすめです。
しかし、金額が高い紙が多いため注意してくだい。
印刷コスト
印刷物のコストにおいて、用紙が大半を占めるため金額から相談したい人も多いでしょう。
目安として、コート紙・マット紙が上質紙よりも高い紙です。
書籍用紙は上質紙と同等と考えてください。
ファンシーペーパーは種類によって金額が大きく変動しますので、担当から見積を貰いましょう。
本を作るなら用紙の組み合わせがおすすめ
本を作る上でおすすめは色々な用紙を組み合わせることです。
用紙は種類が多く、それぞれにメリットとデメリットがあるからです。
一例として以下を参考。
価格からみても全てコート紙を使用するより、表紙だけコート紙で本文を上質紙で作る場合がコストは下がります。
雰囲気やデザインによって組みあわせが変わりますので、分からい時は担当営業とよく相談してから決めてください。
本制作における用紙の種類と選び方まとめ
本記事では本制作における用紙の種類や選び方について解説しました。
用紙の違いで本のイメージや質感が多きく変わりますので、紙を選ぶ時は注意しましょう。
用紙について不明点がある時は、担当営業と連絡を図り、納得のいくものを選ぶのがコツです。
予算や雰囲気から最適な用紙を探してみてください。
また、本記事では本製作に必要なものと製品が完成するまでのステップについても解説しているので、是非参考にしてください。